悲願の音大入学達成! ブログ再開
皆さん、お久しぶりです。2年ぶりでしょうか。
2年前、仕事が忙しくなり、ブログを書く余裕がなくなってしまい、止めてしまいました。でも、本当に色々ありました。
実は、もうドイツに入ってから一年が経ちました。
悲願の音楽留学達成まで
21校申請の道のり
ドイツで音楽を勉強するという夢を追いかけ、音楽大学21校に申請しました。「多すぎない?」と聞かれるかもしれませんが、ドイツの倍率は非常に激しく、学校ごとに100〜200の応募者がいます。仮にピアノの実技で入試に合格しても、先に教授とコンタクトを取らないと受け入れてもらえない可能性が高いです。
ドイツ特有の事情かもしれませんが、「プラッツ」(席)というものがあり、修士号課程の場合、全国で10人以下が普通です。席が10人もある学校は私自身聞いたことがありません。ある学校では、Master of Music Klavier(ピアノ修士号)に170人もの応募者が集まり、その中で受け入れられるのはほんの数名(5人いるかいないか)です。
過酷な入試と試練
21校のうち13校は書類の問題やビデオ審査の不通過で却下され、8校から実技試験の招待状が届きました。一ヶ月の間に8校を巡り、実技試験を受ける日々。毎回異なるピアノを前にして、自分のベストを尽くすために集中力を保つのは簡単ではありませんでした。緊張とプレッシャーから食欲不振や寝不足に陥り、ストレスで吐き気を感じることもありました。

特に6月上旬に三日連続でブレーメン、フライブルグ、ライプツィヒで入試しました。午後4時にブレーメンの試験を受けた後、電車の遅延で目的地に着くまで本来の6時間が8時間になってしまい、フライブルグに到着したのは夜中の2時でした。朝9時にフライブルグ音大に行き、自分の演奏の順番をもらいました。幸い、私の番は午後の3時だったので、その前に何とか休めましたが、それでも身体と精神面は辛かったです。ライプツィヒはその次の日の午後3時だったので、フライブルグで朝5時前に起き、電車で7時間近くかけて移動し、その午後の入試に挑みました。

奇跡の合格
そのライプツィヒの試験を終えた後、数日間ちょっと鬱っぽくなりました。「これだけやってもどこにも受からないかもしれない」と呟きながら悩んで絶望していました。その数日後、突如ミュンスター音大からメールが来ました。ドキドキしながらメールの件名を見た瞬間、「Zulassung」(入学許可)という文字が目に飛び込んできました。正直実感が湧きませんでした。家族にすぐビデオ電話をしましたが、その驚きにどう反応するかわからず、家族に一瞬私が不合格通知をもらったのではないかと心配させてしまいました(笑)。一年近くの入試準備とこれまでの苦労や試練が報われた瞬間で、家族や友人と喜びを分かち合いました。この合格は、私にとってただの結果ではなく、自分自身の成長と可能性を実感する瞬間でもありました。
今やっていること
入学手続きが完了し、次のステップに進んでいます。まずは、住む場所を見つけること。ドイツでの家探しはなかなか骨が折れる作業ですが、新しい生活のスタートにワクワクしています。ドイツの賃貸市場は競争が激しく、良い場所を見つけるのは一筋縄ではいきません。これから良い物件を見つけるために、時間と労力を惜しまず取り組んでいきます。
現在、アルバイトを探し始めています。ピアノ教師や伴奏者、さらには英語と日本語の言語チューターとしての仕事を視野に入れています。いくつかの言語が流暢であることが役立つことを期待しています。
ミュンスター音大の結果発表後は一応休んでいますが、「休む」と言いつつも、ショパンのエチュードを毎日4〜6時間練習しています(笑)。この練習は私の心の支えとなっており、毎回練習するごとに技術の向上につながっていると感じます。ショパンのエチュードは技術的に非常に難しく、一つ一つの曲が私を鍛えてくれます。正直、毎回練習する時に新たな発見があるので、とても楽しいです。新しい先生とのコンタクトもこれから取り始める予定で、どんな指導が受けられるのか楽しみです。
二年越しのブログ再開
約二年の休止を経て、ブログを再開することにしました。この二年間、音楽の道を歩むために全力で努力してきました。その過程で感じたこと、学んだことを皆さんと共有していきたいと思います。これからは、ドイツでの学生生活や音楽の勉強についても綴っていく予定です。長い間応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。皆さんの応援があったからこそ、ここまで来ることができました。
これからの投稿
これからの投稿では、最初にこの消えた二年間の回想録を中心にお届けしたいと思います。何が私をここまで駆り立てたのか、どんな困難があったのか、そしてどのようにしてそれを乗り越えたのかを詳しくお話しする予定です。もちろん、現在の生活や新しい経験についても書き綴っていきます。
例えば、入学手続きの詳細や、ドイツでの家探しの苦労、アルバイトの経験談、そして新しい先生との初めてのレッスンの様子などをシェアしていくつもりです。また、ピアノの練習風景や、それに伴うエピソードも紹介します。さらには、ドイツの音楽シーンや文化についても触れていきたいと思います。
これからの展望
今後は、ドイツの音楽大学でさらに技術を磨き、より高いレベルの演奏を目指します。また、異国の地での生活や文化に触れることで、人間としても成長したいと考えています。このブログを通じて、私の経験や学びを共有し、同じ夢を持つ人々の励みになればと思います。特に、同じように海外で音楽を学びたいと考えている人たちにとって、有益な情報を提供できればと思っています。
ドイツでの生活は、音楽だけでなく、新しい文化や言語に触れる貴重な機会でもあります。日常生活の中で感じたこと、学んだこと、そして驚いたことなども、このブログで共有していきます。これからも応援よろしくお願いいたします。
次回の投稿もお楽しみに!